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雑誌などでの事前調査をある程度やると、やはり実物が見てみたくなるものです。
ロレックスのスポーツモデル、かつ正規品にターゲットを絞ったワタシは各地のデパートや時計専門店を訪れるようになりました。 具体的に興味を引いたのはエクスプローラⅠ(114270)。 (※ロレックスはモデルごとにRef.番号(リファレンス番号)を保持しており、クルマなどでいうモデルチェンジはRef.番号で管理されています。) エクスプローラⅠのRef.番号は114270で、そのエクスプローラⅠというのは当時人気ランキングなどでかなり上位にきていた人気機種で、前回述べたように正規品での入手はかなり困難で、予約すら受け付けてもらえない状態でした。 そんな状況ですので、デパートを探しても、時計店を回っても実物はありません。 並行品を扱う専門店でようやく初のご対面となりました。 確かに時計単体で見ると写真でみるよりも端正でカッコ良かったのですが、ワタシは骨太な腕なので、実際に腕に巻いてみると、どうもエクスプローラⅠはしっくりきません。 サイズ的には直径約36mmで、パネライなどの40mmオーバーの時計が流行っていた2003年は若干淋しくも見えたのです。 さらには並行品でようやく見つけたエクスプローラⅠも定価よりも5万~10万割高な価格設定になっており、さすがにその価格であれば日付表示くらいあってもいいんじゃないかと別の時計に興味が移っていきました。(当時持っていた腕時計はクォーツでしたが、3針時計で特に付加機能もなかったのです。) その頃、銀座の天賞堂へ訪れる機会がありました。 平日だったので、当然お店にはワタシ以外の客はなし。 正規品取り扱い店なので、例によってエクスプローラⅠはありません。 しかし、そこにはやたらと目を引くサブマリーナが鎮座していました。 いや、正確にはサブではなく、それよりも4倍もの防水性を誇る漢の時計、「シードゥエラー」だったのです。 店員さんはわかりやすくシードの特徴について説明してくれました。 ・Ref.16600 ・サブマリーナと同じムーブメント「Cal.3135」を使用 ・サブマリーナの300m防水に対して、プロダイバー仕様の1,220m防水 ・深海潜水用のガス・エスケープ・バルブ機構搭載 ・深海での視認性を確保するためのサイクロップレンズなし仕様 などです。 実際に腕に嵌めてみると、非常にしっくりくるフィット感。 深海用の防水性からくる分厚いケースの重みと存在感。 サブマリーナとは一線を画する、ストイックなまでの機能美。 そして、ロレックスのなかではサブマリーナの影に隠れてマイナーな存在。 ・・・もう、これだ!と思ったは、2003年の冬のことでした。
by shoot_head
| 2005-06-24 01:30
| 機械式時計
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